放射状節理

浅間山 地球科学

 この写真の岩石は浅間山山頂に程近い、釜山火口丘の山ろくで見つけたものだ。ものさしのメモリは1マスが1cm。

 この岩石は不思議な割れ方をしている。表面から内部に向かって割れ目が走っているのだ。写真では内部の様子がわかるように一箇所だけ片割れを抜き取っている。

 これは放射状節理と呼ばれるもので、高温の岩石が冷たい空気によって冷やされるとき、冷却面である表面から内部へ向かって割れ目が走るものだ。放射状という言葉を聞くと、内部から外側へ広がるように想像されがちだが、実際この場合は外側から内部へ向かって割れ目が走った。

 判りやすいように下に放射状節理の模式図を描いておいた。



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図1:放射状摂理 釜山火口丘

図2:放射状節理の模式図。外から中へ向かって節理(ひび割れ)が走る。