京都に火山があった!!!



ここは京都府夜久野町の玄武岩公園です。岩がまるで蜂の巣のようにぎっしりと地面を覆っています。


まるでギリシャの遺跡にある柱のようなこの岩は一体何???

30万年ほど前の流れた玄武岩という溶岩なのです。溶岩が地表に噴出して冷却して固まるとき、溶岩が収縮して空気や地面に接している冷却面から垂直に割れ目がはしります。たくさんの割れ目によって造られたのがこの柱のような岩で、このような割れ目を柱状節理と呼んでいます。柱状節理を横から見るとこのように柱に見えるのですが、上から見ると一番上の写真のように六角形かそれに近い形をしています。

ここはもともと採石場で、庭石が採掘されていました。よくお庭を見ていると六角柱状の岩を立てて置いておられるところがあります。それはこのような柱状節理を切り出したものです。京都府にはここのほかに丹後町間人でも立派な柱状節理を見ることができます。

ところで、玄武岩は真っ黒な溶岩だと想像される方が多いかと思います。確かに伊豆大島や富士山などの玄武岩は真っ黒なのですが、ここ夜久野町の玄武岩は灰色をしています。ここの玄武岩はアルカリ玄武岩という灰色をした玄武岩です。


そして、この山。どこにでもあるような山に見えます。しかし、普通の山ではありません。
この山は田倉山といい、またの名を「宝山」と言います(しかし宝は出るかどうかわかりません)。
京都府で唯一の火山がこの山です。とはいっても、とっくに活動をやめてしまって、今ではこのようにスギやヒノキで覆われています。すでに恍惚の人といった感じです。



山頂付近は馬蹄形(馬のひずめのような形)をしています。この写真の中央付近が溶岩を噴出した火口があったとされるところです。


この写真に写っている小豆のような小さな石たちがスコリアと呼ばれる火山噴出物です。溶岩が噴出したときに中に含まれていたガスが膨張して穴だらけになって固まったのがスコリアです。穴だらけですから、結構軽く、前述のようにあとから流れ出した溶岩の上にぷっかりと浮んで流されていってしまいます。
スコリアは穴がたくさんあいているために水を通しやすく、雨がふっても表面を流れずにしみこんでいってしまいます。そのために侵食に強く、いつまでもきれいな形を保ったまま残っているという特徴があります。









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