溶岩流

キラウェア火山は世界で最も活発に活動する活火山である。
地下のマントルから常にマグマの供給を受け、火山体を成長させてきた。
キラウェア火山イーストリフトゾーンにあるプウオオ噴火口は1983年から20年間にわたり灼熱の熔岩を噴出してきた。
その熔岩はキラウェアの南側山麓をなめつくし、熱帯雨林を広大な熔岩原に変えてしまった。
いくつかの村は押し寄せる熔岩で焼かれ、埋め尽くされた。
カラパナ村も溶岩流に飲み込まれた村のひとつである。
私がもとカラパナがあった場所を訪れたとき、元住民がGPSをもって失われた自分たちの村を探し求めていた。
しかし、そこにはガラス光沢を放つ黒い熔岩しかなかった。


熔岩流が道路を寸断したところ。
未舗装の道路が作られている。


かつてカラパナがあった場所はこのように一面の熔岩原と化してしまった。
この下に村があったことなど想像し難い。

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