2003年2月17日の
 溶岩流 

キラウェア火山山頂からChain of craters road を南へ下る。
道路はかつてキラウェア火山東側へ続いていたが、1983年からの
プウオオの溶岩流によって寸断されてしまった。
道路が寸断されているところにはパークレンジャー(公園管理人)
の監視小屋と熔岩流見学の案内小屋が建っていて、
訪れた人に溶岩流見学の際の注意を促している。




まるでドレッシングのように流れる灼熱の熔岩



夕方5時を過ぎると東の空に月が昇ってきた。
それまで流れを休んでいた熔岩が、この頃を境に動き出した。
月の引力が関係しているのだろうか。
月がさらに空高く上ると、熔岩はまるで生き物のように地面を這い出した。



灼熱の熔岩は草や潅木を焼きながら前進する。
植物を取り込んだ熔岩はメタンガスを発生させ、
以前流れた熔岩が作った熔岩トンネルの中をガスで充満させる。
熔岩トンネルの中に充満したメタンガスが引火すると
爆発が起こる。
私がここでビデオ撮影している最中もなんどか爆発が起こり、
人の頭ほどの石が飛んでいた。
辺りが完全に暗くなった頃には、熔岩はいたるところで流れ出し、爆発も激しくなってきた。


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